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寄り道をしながら、本当にやりたいことを
見つけた恋人

「どうしてパティシエになろうと思ったの?」私が尋ねると、同い年の彼は照れたように少し口ごもり、「高校生のとき、彼女にホワイトデーのお返しを手づくりしたのが楽しかったんよね」と答えた。

40代・未経験で
IT企業に飛び込んだ
ママ友の挑戦

ゆみさんとは、高層ビルにかこまれた都心に隠れる秘境みたいな、小さな公園で出会った。お互いの子どもがまだ幼く、おぼつかない足取りですべり台の階段をゆっくりと上ってはすべって下降。それを飽きもせず何度も繰り返すのに付き合っていたときからの、いわゆるママ友だ。

新聞配達から開かれた、
母の第二の人生

まだ小学生だったころ、家に帰ると母がいつも迎えてくれていた。私の地元は北海道の田舎町で、近所にはスーパーマーケットが1~2軒と、ファストフードのチェーン店がぽつぽつあるくらい。当時、友達と呼べるような子があまりいなかった私にとって、家に帰ればいつも母がいてくれるのは安心そのものだった。

夢だった介護士を辞めて、
事務員になった姉

「どっちがきれいに塗れるか勝負しよう!」小さい頃の私は、そうやっていつも姉に“ぬりえ”の勝負を申し込んでいた。ふぅ、今日もこの時間がきたか……と、姉は重い腰を上げて位置につき、色鉛筆を握り締めた。