主婦やシニアの方の活躍創出部門

2017年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 政策奨励賞 受賞 株式会社希少糖生産技術研究所 代表取締役 何森健さん

白衣のシニアが廃校跡地で研究職に。
“夢の糖”でつながる香川県の新たな文化

去る3月29日(木)、内閣府中央合同8号館講堂にて開催された表彰式で、リクルートジョブズが部門賞を設置する「主婦やシニアの方の活躍創出部門」よりノミネートされた希少糖生産技術研究所(香川県木田郡三木町)が、政策奨励賞を受賞しました

希少糖生産技術研究所の受賞までのあらまし

希少糖生産技術研究所は、過疎地域となっている香川県木田郡三木町小蓑地区の廃校を利用して2007年に開設されました。代表は香川大学農学部特命教授の何森(いずもり)健教授。何森教授は自然界にごくわずかしか存在しない糖である「希少糖」研究の第一人者で、同研究所では希少糖の生産技術の開発研究や、希少糖を含む植物「ズイナの木」の培養・販売を行っています。

ここでは、小蓑地区の兼業農家や、農業を引退した60代~80代のシニアたちがバイオ技術を用いたズイナの木の培養作業に従事。通称「小蓑ズイナーズ」と呼ばれる彼らが未経験の培養作業を行えるようサポートし、勤務形態も柔軟に対応するなど、高齢者が無理なく、かつ、やりがいをもって働ける環境がつくり出されています。

また、同研究所では高校生が希少糖研究の成果を競う「希少糖甲子園」などのイベントが開催され、過疎地区に人が集まる機会を創出。同時に産学官連携で希少糖の研究・事業化が進んでおり、特定保健用食品の原料トップメーカーである松谷化学工業株式会社の協力で誕生した希少糖含有シロップ「レアシュガースウィート」は大ヒット商品に。今では海外にも販路を拡大し、レアシュガースウィートの展示販売で小蓑ズイナーズが育てたズイナの木がディスプレーされるなどのつながりも生まれています。

ふるさと名品オブ・ザ・イヤー2017授賞式レポート

これら一連の取り組みが過疎地域の盛り上げに貢献し、希少糖が香川県の新たな文化として根付き始めていることが評価され、同研究所は地方創生を政策的に推進する先導的事例に贈られる「政策奨励賞」を受賞。3月29日の表彰式には関係者11名が出席し、松谷化学工業の小柴貴明さんが、ふるさと名品オブ・ザ・イヤー実行委員長の古田秘馬氏よりトロフィーを受け取りました。

式終了後、「今日は何森先生の代わりに登壇させていただきましたが、こういう場に来ると受賞の実感がわきます。香川県木田郡三木町で生まれた希少糖が評価され、とてもうれしく思います」と、受賞の喜びを語ってくださった小柴さん。登壇する小柴さんを仲間とともに見守っていた小蓑ズイナーズの阿部清さんは、「ほかの地域もいろいろな取り組みを行っていることがよくわかり、負けずに自分たちもがんばろう、と思いました」と笑顔で話してくださり、今後も希少糖の発展に力を注いでいく決意を新たにされたご様子でした。

表彰式には最終審査の審査員を務める梶山弘志地方創生担当大臣、古田秘馬実行委員長らが出席し、ゲストとして平昌五輪金メダリストの髙木菜那さんが登場。ヒト部門・モノ部門・コト部門の3部門においてそれぞれ地方創生大賞1名品、地方創生賞2名品、さらに、政策奨励大賞1名品、政策奨励賞2名品の表彰が行われました。

リクルートジョブズは「主婦やシニアの方の活躍創出部門」の設置を通じて地域に根ざした主婦やシニアの方々の活躍事例をご紹介し、多様な働き方への取り組みを応援。同部門を通じてご紹介した希少糖生産技術研究所のみなさんの活躍が広く知られ、政策奨励賞の受賞に至ったことをとても嬉しく思います。
リクルートジョブズは今後も多様な人材が生き生きと働ける社会を目指し、地域で活躍するさまざまな方の働き方を紹介してまいりたいと思います。

企画・取材・執筆・撮影・デザイン・コーディング/アトリエあふろ