主婦やシニアの方の活躍創出部門

2016年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 地方創生賞・ヒト部門受賞 矢沢加工所企業組合理事長 塩原輝子さん

「自分の通帳が欲しかったのよ」
還暦を過ぎた女性たちで農産物加工所を設立

去る3月21日(火)、内閣府中央合同8号館講堂にて開催された表彰式で、リクルートジョブズが部門賞を設置する「主婦やシニアの方の活躍創出部門」よりノミネートされた矢沢加工所企業組合(長野県塩尻市)が、地方創生賞・ヒト部門を受賞しました

長野県塩尻市にある矢沢加工所企業組合は、2004年、還暦を過ぎた7名の女性たちが設立した農産物加工所です。事業化にためらう仲間の離脱や資金借り入れ難航などで世間の厳しさを実感しつつも、志を理解してくれる市役所や農協の協力を得て見事起業を成し遂げました。現在は70代・80代の設立メンバーに次世代の女性も仲間として加わり、世代を超えて協力し合い、家庭や子育てと両立しながらいきいきと活躍しています。

矢沢加工所企業組合が受賞した地方創生賞・ヒト部門は、ふるさと名品づくりやその販売を通じて、地方創生に貢献する人材を輩出した取り組みに贈られます。矢沢加工所企業組合の評価ポイントは、かつては現金収入のある女性が少なかった農村部で女性の自立を目指し、「自分の通帳をもちましょうよ」と声をかけ合って起業した理事長の塩原輝子さんの意思ある行動力。また、100%地元の天然素材でつくる、高級感あふれるやさしい味わいが魅力のぶどうやりんごジュース、塩尻市長が生産した大豆からつくる「市長の味噌」などの品質が認められ、今回の受賞に至りました。

表彰式では多くの報道陣が集まる中、緊張した面持ちで壇上に上がった塩原さん。式終了後は「緊張で足がふるえました」と笑いながらも、「夢にも思わなかったことが起きて驚いています。私たちがやってきたことは、作物に丁寧に手を入れ、食卓に本物の味を届けること。それが間違っていなかったと思えて本当にうれしいです。今後、この事業をどう継承していくか、あらためてみんなで考えていきたいと思います」と話してくださいました。また、副理事長の佐倉恵美子さんも「いくつになってもがんばればみなさんに認めていただけるのだと感慨深いです。身に余る光栄で、これまで私たちを支えて協力してくださったすべての方に感謝しています」と、受賞の喜びを語ってくださいました。

リクルートジョブズは「主婦やシニアの方の活躍創出部門」の設置を通じて地域に根ざした主婦やシニアの方々の活躍事例をご紹介し、多様な働き方への取り組みを応援。矢沢加工所企業組合のみなさんが世代を問わず主体的に助け合い、働きやすい環境をつくり上げていること、また、素晴らしいものづくりに取り組まれていることを広くお伝えすることができとても嬉しく思います。

表彰式には最終審査の審査員を務める山本幸三地方創生担当大臣、古田秘馬実行委員長らが出席し、ヒト部門・モノ部門・コト部門の3部門においてそれぞれ地方創生大賞1名品、地方創生賞2名品、さらに、政策的見地から評価される政策奨励賞1名品を表彰。

地方創生大賞のヒト部門は、市民が団結してプロを巻き込み、地方創生ムービー製作で地域を盛り上げた<「KUHANA!」映画部>(三重県桑名市)、モノ部門は、特産の柿を洋風に加工し、若年層のニーズをつかんで販路を広げた石井物産株式会社の<柿バター>(奈良県五條市)、コト部門は、思い出が形になる新しいスタイルの婚姻届けで地域に訪れる人を増加させた<立川市プレミアム婚姻届>(東京都立川市)が受賞。政策奨励賞は、官民連携で技術・設備を導入し、離島における海産物の加工・流通を推進した<ふるさと海士のCASシステム>(島根県海士町)が受賞しています。

取材・撮影・デザイン・コーティング/アトリエあふろ
ライティング/アトリエあふろ(富成深雪、岡本靖正、佐藤福子)、N2(小野剛志)、川島 剛、永田知子

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